桔梗の咲く6月の大方丈前の植え込み

2020年の秋、大方丈前の日当たりの良い場所に、春から晩秋まで花が咲き続ける花壇を3つ作りました。

花壇を担当している、園芸家の青木純子さんにご紹介いただきます。

紫のミヤコワスレの花、うす紫の桔梗の花、白のシュウメイギクの花

植えつけたのは春の都忘れと夏の桔梗、そして秋の秋明菊。どれも多年草で、日本でも昔から育てられている植物だから、病害虫の被害が少なく元気に毎年花を咲かせてくれます。

春・都忘れ
April・Gymnaster savatieri
都忘れの咲く5月の大方丈前の植え込み
都忘れの咲く5月の大方丈前の植え込み
紫の花をつけたミヤコワスレの株

春4月から6月まで花を咲かせる都忘れは、日本原産のミヤマヨメナの園芸品種。花壇には '江戸紫' という紫の花を咲かせる品種を植えました。

冬はタンポポのようにロゼット状の葉が残りますが、春になると茎を伸ばし花を咲かせます。

夏・桔梗
Summer・Platycoden grandiflorus
桔梗の咲く6月の大方丈前の植え込み
桔梗の咲く6月の大方丈前の植え込み
満開に花が咲く桔梗の株

万葉集にも読まれた桔梗は、初夏6月から10月まで長期間花を咲かせます。冬には地上部は枯れてしまいますが、春になると芽を出し、初夏に花をつけてくれます。

夏~秋・秋明菊 Summer to Autumn/Anemone hupehensis
秋明菊の咲く11月の大方丈前の植え込み
秋明菊の咲く11月の大方丈前の植え込み
ピンクの秋明菊の植え付け
ピンクの秋明菊の植えつけ

夏8月から晩秋11月まで花を咲かせる秋明菊。中国から日本に入った花のひとつです。花壇には白とピンクの、草丈が低く、手入れがしやすい品種を植えました。

枯れこんでいる黄色い株は桔梗です。