
2020年の秋、大方丈前の日当たりの良い場所に、春から晩秋まで花が咲き続ける花壇を3つ作りました。
花壇を担当している、園芸家の青木純子さんにご紹介いただきます。

植えつけたのは春の都忘れと夏の桔梗、そして秋の秋明菊。どれも多年草で、日本でも昔から育てられている植物だから、病害虫の被害が少なく元気に毎年花を咲かせてくれます。



春4月から6月まで花を咲かせる都忘れは、日本原産のミヤマヨメナの園芸品種。花壇には '江戸紫' という紫の花を咲かせる品種を植えました。
冬はタンポポのようにロゼット状の葉が残りますが、春になると茎を伸ばし花を咲かせます。



万葉集にも読まれた桔梗は、初夏6月から10月まで長期間花を咲かせます。冬には地上部は枯れてしまいますが、春になると芽を出し、初夏に花をつけてくれます。



夏8月から晩秋11月まで花を咲かせる秋明菊。中国から日本に入った花のひとつです。花壇には白とピンクの、草丈が低く、手入れがしやすい品種を植えました。
枯れこんでいる黄色い株は桔梗です。